家計簿はめんどくさい?
家計簿というと、奥様が自宅でつけているイメージされる方が多いと思いますが、男性だってつけていいんです。私も毎日5分程度でつけています。
と言っても、市販の家計簿に細かく分類して明細を付けることはしていません。1日に使ったお金分のレシートを大まかにつけるだけの緩い家計簿です。
しかし、この緩い家計簿でも、毎日続けることが大事なんです。あとで、まとめてつけようと思うと、何にいくら使ったか思い出すのが大変なだけでなく、つけるのに時間が掛かり、うんざりしてやめてしまうことになります。
そこで、私が推奨するズボラ家計簿のつけ方をご紹介したいと思います。
家計簿をつける理由とメリット
皆さんは、1日の中で何かを購入したら、お店の人がレシートを渡してくれるかと思います。邪魔になるからと、受け取らない人がいますが、私は、どんなに細かいものでも、必ず購入したらレシートをもらいます。個人の飲食店など、レシートを出さないお店でも、領収書を催促したり、自販機で購入したものは、別の紙に書き留めたりして財布に保管しています。
とにかく、今日1日で購入したものが何かわかるように記録を残すことで、今日1日でこれだけ使ったのかと振り返ることができるからです。
この今日1日の消費金額を知ることで、いつの間にかお金が足りないという事態を防ぐことができます。
また、本人が気づかないうちに、無駄遣いしていることも気づきます。
なぜ毎日家計簿をつけべきか?
1.正確な収支の把握
毎日つけることで、漏れが少なく、使い道を把握できます。
2.早期に問題点が分かる
毎日チェックする習慣ができると、無駄な出費が分かり、給料前までに使い道を変更して調整が可能。
3.習慣になる
毎日つけると習慣化して、つける時間も短くて済む。忙しい毎日でまとめてやるのは、時間を無駄にしてしまいます。
4.小さな支出も積もると大きい
毎日、コンビニなど小額のものを毎日購入している場合など、積み重なることで大きな金額となることに気づきやすくなります。
5.振り返りができる
前月の出費と今月との違いなど、過去の分析に役立つ。
特に、自己破産を行う場合、2か月間の家計収支を裁判所に提出することが必須なので、これがあるおかげで、時間もあまり掛けずに、提出が可能です。自己破産でなくても、問題の発見と対策に役立ちます
毎日つけるメリット
1.無駄の削減につながる
毎日つけることで「本当にこれが必要か?」と意識づけが出来ます。
2.予算管理と貯蓄目標の差異分析ができる。
毎月の出費を理解しておくことで、使えるお金を予算化でき、貯蓄へとつなげることが出来るようになる。特に予算との差異が生じた場合の分析ができ、対策を講じやすくなります。
3.予算を組んで計画的に資金を使える。
毎月、予定した金額が貯蓄できるようになると、確実に毎月の返済が可能になるだけでなく、将来必要な金額(教育資金、旅行、老後資金など)についても、どの程度の期間で、どのくらい貯蓄が出来るかを予測した行動ができる。
4.精神的な安定感が得られ、借金返済に集中できる。
毎月の返済が出来ることで、精神的に安定が得られ、心にも余裕ができるようになる。返済が終わっても、そこから、積み立てを継続することで、急な出費にも対応できるようになり、安心感が得られる。
毎日続けるコツ
1.家計簿をつけるタイミングを決める。
私は、当日仕事から帰宅してすぐに、つけています。つけるタイミングを同じ時間に行うことで、より習慣化します。勿論つけるタイミングは自由ですが、なるべく当日中に行うのが鉄則です。
2.記録をなるべく簡単にする。
市販の家計簿は細かすぎて、記入するのが面倒に感じます。私の行う、簡易的なズボラ家計簿で毎日の負担を減らしましょう。
3.完璧な記入よりも習慣化を優先する。
最初は細かく記入できますが、毎日となると億劫になるものです。特に、何日かまとめるとレシートも溜まったり、使ったものが思い出せず、誤差が出たりしますが、割り切って続けることを優先して下さい。
家計簿が習慣化すると、本当にお金の使い道が精査出来て、返済後も貯蓄に向けた習慣ができるようになります。
特に、債務整理後の数年間は、金融機関から新たな借り入れが出来ませんから、この習慣が出来るようになると、きっとあなたの将来の手助けとなることでしょう。
ズボラ家計簿のつけ方
固定費を見直す
家賃、水道光熱費、保険料、自動車維持費、通信費、教育費などの毎月支払うものについては、節約できるものがないか、検討してみましょう。例えばサブスク費用などは、積み重なると大きな金額となりやすいので、解約できないか、検討すべきです。
また、保険料なども、5年以上見直しをせず払い続けている場合には、補償内容が適切か、他の保険に切り替えることも検討すべきです。保険は後出しじゃんけんみたいなもので、後発商品の方が、補償内容がよりよくなる場合があります。
5年毎に補償内容が、現状のライフステージや医療と社会情勢の変化に見合ったものか見ておくべきです。特に年齢が上がる毎に、保険料が高くなる更新型の保険は要注意です。
ただし、保険料は見直しの際には、加入時の年齢により保険料が違いますので、解約と新規契約のメリット・デメリットをよく吟味して決めましょう。
一通りの固定費を見直し出来たら、変動費を家計簿としていきましょう。
収入ー固定費=変動費として使えるお金です。その変動費よりも支出を減らすことを目指して、家計簿をつけるイメージです。
変動費のみを家計簿につける
これは、以前読んだ本(著者とタイトルが不明)を参考にしてつけているのですが、それを借金返済や貯蓄の分析に利用しています。
市販のノートを購入します。私は小さめのA5サイズのノートを利用しています。日付が記入できるものが良いと思います。
1ページが1日分です。このノートを縦に3分割となるように線を引きます。一番上は、おろした金額が記入できる分だけ少し開けておきます。
3分割した各欄の左から「消費」「投資」「浪費」を上に書き込みます。

1日に消費したもののレシートを取り出します。ここで記入するのは現金とクレジットカードのみで、毎月銀行口座で引き落としされたものは、欄外に記入するだけで大丈夫です。
さて、科目である「消費」「投資」「浪費」ですが、簡単に判断目安を定義します。
「消費」………日常生活に必要な物(例:食料品や日用品)
「投資」………将来何らかの利益をもたらすもの(例:資格取得のための講座料金、趣味で集めたコレクション)
「浪費」………ただの無駄使い(例:スーパーやコンビニに寄った時に目的のもの以外を衝動買いした品)
特に最初のうちは、殆どが「消費」になると思います。仕訳に困るものもあると思いますが、ご自分の判断で結構です。
お昼、食料品、医療費、などは全て記入して下さい。この時記入するのは値段の高い順に3品目までと購入先だけ記入します。
例えば、スーパーでビール1缶、弁当、刺身、菓子パンを購入したとします。
「消費」の欄に
弁当、刺身、ビール(〇〇スーパー)1,576円
と記入します。全品目を記入する必要はありません。各項目欄別にすべての記入を終えたら、1日に使ったお金の合計を出します。
また、銀行ATMなどで引き出した場合は引出した金額と残高を記入しておきます。これで、常に口座残高と財布のお金が、日々把握できることになります。
1日に使用した金額と引出した金額と残高、口座で引き落とされた金額をそれぞれ記入しておきます。
これを毎日続けるだけです。
例えば、1日の例を出しましょう。

変動費は固定費と違い、日々内訳が変わるので、記録することで無駄を見つけやすくなりますよ
現金とクレカの併用で利用している場合は、記入の際の金額の前にクレカを〇で囲って区別しています。クレジットカードの支払いは当然翌月ですが、クレジットカード会社からの請求が来た場合に確認しやすいので便利です。また、当月精算の形式を取ることで、来月の請求額や現時点での利用額が分かります。
もし、家計簿とクレジットカード会社の利用残高の差異があれば、不正請求の可能性もあるので、早めにクレジットカード会社に確認すべきです。
各欄に具体的に購入したものを記入することで、いつ、何を購入したのかがおおよそ分かります。1日ではわかりませんが、1か月続けていくと、自分の消費パターンが見えてきます。さらに、毎日こんなものにお金を使っているんだと認識できるようになるでしょう。
どのように改善していくか
1か月経過したら、自分の消費傾向を見直します。特に、浪費欄には衝動買いしたものや、毎日購入しているコーヒーやお茶など、小額でも毎日購入しいているものなど、自分で気になるものを1か月分集計してみて下さい。
おそらく、1か月分ではかなりの金額に気づくはずです。そこを改善するだけでも、節約できると思います。
例えば、コーヒー好きな人が、会社近くのコンビニで購入していたものを、自宅から水筒に入れて持っていくだけでも、かなり節約になります。借金を返済するには、優先順位をつけて、譲れるものと、譲れないものを明確にして返済金額を捻出していかなければなりません。すべてを欲望のままに消費することは、返済期間が遠くなってしまいます。
生活レベルを下げるのは、かなり苦しいことですが、背に腹は代えられません。また、返済後も引き下げた生活レベルを維持できれば、貯蓄への可能性も出てきます。
借金返済後はまず10万円を目標に貯金しましょう。それだけでも、今までとは見える景色が変わり、安心感が違ってきます。辛いですが、その先には笑える自分がいるはずです、頑張っていきましょう。
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